我々の最も得意とする症状である腰の痛みですが
腰の痛みにもたくさんの種類があります。
大きく分けると、腰を曲げたときに痛むタイプと伸ばした時に痛むタイプがあり、
足のシビレや痛みといった神経痛を伴う場合もあります。
腰が痛いからといって、腰だけが悪いというわけではなく
腰の痛みも“結果”であって原因は別の部位にあることもあります。
身体から腕と足を除いた部分を体幹(たいかん)といいますが
体幹の動きは、複数の関節による複合的な動きになります。
もっとも関連の深い部分は股関節になります。
デスクワークが多く、椅子に座った姿勢の長い方、運動不足の方は股関節が固くなります。
股関節が固くなると、背骨を載せている骨盤の動きが悪くなるということですから
その分、腰には余計な負担がかかるようになり腰を痛めてしまうのです。
もう一つ、大事な要素は“腹圧”=お腹の圧力(内圧)です。
タイヤを思い出していただきたいのですが
空気を入れたタイヤは固くて強度が増します。
お腹に空気を入れ、お腹の筋肉で圧迫してあげることで体幹は強度が増し、安定するのです。
お腹の筋力が弱い、使い方を忘れているような方は腰を痛めやすくなります。
治療としては腰部の治療だけではなく、股関節の動きを良くしたり
正しい体の使い方を覚えていただくような運動療法も必要です。