寝違え
寝違えは、睡眠中に不自然な体勢で長時間
筋肉や関節に負担を掛けることによって起こります。
症状は頚を動かそうとすると強い痛みと、引っ掛かるような感じを伴います。
場合によっては全く動かせなくなる方もいます。
一般的な肩こりもそうですが、身体に大きな負担となるのは
長時間同じ姿勢が続くことです。
その姿勢が悪ければ、なおさらです。
不自然な姿勢で固まってしまった筋肉や関節の動きを改善してあげればすぐに治ります。
通常、不自然な姿勢が続けば自分で寝返りをうつなど自然と身体を動かすものですが
それが起こらないほど深く眠ってしまっているということですから
疲れがたまってるということでもあるのでしょうね。
ムチウチ
いわゆるムチウチは頸椎の捻挫(ねんざ)にあたります。
追突事故など、急激な外力で頚椎(けいつい)が強く伸ばされ
その後『鞭を打つように』強く曲がる動きの中で
筋肉や靭帯(じんたい)、関節に無理な力が加わり組織の損傷が起こります。
症状は頚の痛みや動かないといった可動性の低下、ときに頭痛を伴うこともあります。
痛めてすぐの場合は安静が必要になりますが、痛みのために筋肉の緊張は強くなり、頚椎の動きは悪くなります。
それは損傷している部分にも負担を掛けやすい状態ですので、安静を保つだけではなく
筋肉の状態を整えるように積極的に治療を受けていただくことも必要です。
損傷している部分には負担をかけないように施術を行う必要がありますので、専門的な技術が必要になります。
(変形性)頚椎症
加齢性の変化であり、生理現象ではあるのですが
頚椎(けいつい)の骨棘(こつきょく)(とげ状の突起)形成
椎間板(ついかんばん)(椎体と椎体の間にあってクッションの役割をしている)の変性
靭帯(じんたい)の石灰化、骨化などによって、頚椎の可動性や
重量のある頭部や腕を支えるといった機能の低下
脊髄(せきずい)から出て肩や腕に行く神経または脊髄が圧迫・刺激を受ける疾患です。
症状は、頚の痛みやコリ、手の痛みやしびれなどがあります。
ひどくなると、腕に力が入りにくい、細かな手の動きがしにくいといった症状が出ることもあります
治療は
『頸椎を支える筋肉の状態を良くする』
『頸椎の可動性の回復、頚から背中の姿勢を良くする』
ことが大事になってきます。
頚の骨が変形するぐらいですから、当然周りの筋肉も状態が悪くなっています。
そして、筋肉による支える力が弱い、あるいは固くなって動かないことから
姿勢の悪化につながり頸椎の変形がさらに進んでしまうのです。